「風力発電問題」~真実はどこにある?
風力発電への期待は大きく、希望に溢れて見えます。
脱原発、さらには地球温暖化防止への脱炭素(脱火発)を正当理由に掲げ、その動きは加速しています。
地球に優しいクリーンなイメージも固定化しています。
しかし、風力発電の現実は、そうとも言い切れない部分があります。
なぜこれほど多くの反対が起きているのでしょう。
風力発電を悪にはしたくないですが、問題から目をそむけていてはならないはずです。
自然を守る活動グループ「いのちをつむぐ会」
私たちは兵庫県北部の新温泉町の「いのちをつむぐ会」です。
自然を守る活動とともに、2018年に計画が持ち上がった「新温泉風力発電事業」の反対活動をしています。
風力発電は素晴らしいものと信じていた我々が、事業に反対するに至った経緯や、住民活動の様子、風力発電の隠されているデメリットの部分に迫っていきたいと思います。
「クリーンで資源が枯渇しない持続可能なエネルギーの風力発電でCO2をこれだけ削減できました!」と公表する裏で、風車製造過程では枯渇資源のレアメタルの開発競争で原産地が破壊されてCO2が多く排出されていたり、風車ブレードがリサイクルされずに埋立地に行進しているという事実を知らない人は多いはずです。
計画地尾根を切り裂く大規模な自然破壊や、住宅との距離が近く低周波被害の可能性もある中で、それでも大企業主導の巨大風力発電に託したいという気持ちにはなれません。
反対することも住民の権利
我々はどうしても「反対を許さない!」という風力賛成者の方々から攻撃を受けることがあります。
それを事業者を始め、国の推進姿勢、世論から「押し付けられている」ような同調圧力のようなものを感じて、つい感情的になったり、本当に風力が素晴らしいと考えている人々を論破しようとしたり、否定や戦いをしようとしてしまうこともありました。
しかし本音を探っていくと、ただ「反対も許してほしい」「押し付けないでほしい」と、我々住民の「自分の心の領域を守りたい」ということだったのかもしれません。
1人が声をあげたこと。その声が少しづつ広がったこと。事業地の中心の「区」で反対が採決されたこと。周辺の「区」でもそれに追随したこと。「町」も反対を宣言したこと。「県」もそれに同調すると宣言したこと。
それは、責められるものではありません。
それに我々は視点を変えると反対派ではなく、自然を守ることへの賛成派なのです。
新温泉風力発電の反対署名にご協力下さい!
新温泉風力発電計画撤回へ向けた電子署名「change.org」にご賛同をお願い致します。
以下のサイトをクリックして開き、署名に「賛同する」のボタンを押して下さい。
森林再生活動「きらめ樹」やってます
皮むき間伐により人工林を減らし、荒れた暗い森に光を入れることにより、雑木が育ち、大地に草が生え、森が蘇っていきます。森が元気だと、川の水量も増え、海へたくさんの栄養素も運びます。災害に強い森にもなるのです。
グローバル経済に、シンプルで丁寧なローカルの営みを搾取されたくありません。