全国再エネ問題連絡会の全国大会が開催

 2023年7月22日、兵庫県西宮市の夙川公民館にて、全国再エネ問題連絡会の全国大会が開催されました。 今回は第二回の大会となります。


 全国再エネ問題連絡会は、大規模な森林伐採を伴うメガソーラーや風力発電が貴重な自然を破壊し、土砂災害を誘発しているという矛盾した再エネ問題に取り組む団体が連携し、自然環境の保全や地域住民の安全安心な生活と両立する再生可能エネルギー事業を実現するために、国の制度を変えることを目的に設立された全国ネットワークです。 


  2021年の7月19日に、全国26県、30を越える団体により初めて全国的な連絡会が発足しました。 我々兵庫県新温泉町いのちをつむぐ会も、そこにお名前を連ねさせていただいています。


 第一回全国大会は2022年6月4日に東京都世田谷区の烏山区民会館にて行われています。


  太陽光や風力発電など再生可能エネルギーの大規模開発をめぐって、住民団体の全国組織「全国再エネ問題連絡会」が4日、東京都世田谷区のホールで初の全国大会を開き、約160人が参加した。
 大会では「全国各地で取り返しのつかない乱開発が起きている。政府に問題解決に向けた法整備を求めていく」などとする声明を出した。 
 同会は昨年7月に結成され約40団体が参加。この日は宮城県丸森町の太陽光発電をはじめ、北海道の風力、岩手県大船渡市の太陽光、埼玉県飯能市の太陽光、長崎県・宇久(うく)島の太陽光・風力の各住民団体が開発の現状や法の不備を訴え、「これまで通りの生活がしたいだけ」「沈黙は賛成と同じ」などと住民の声を紹介した。
 有識者や政治家らによる討論では、同会の山口雅之共同代表が、環境エネルギー政策研究所の山下紀明主任研究員に対し、森林を大規模に破壊しての大規模太陽光・風力発電に対する研究所の見解を質問。山下氏は「われわれは持続可能な再エネの話をしてきており、自然共生型ができないか考えている。今、大規模に開発しているメガソーラーなどを積極的に推進したことは一回もないし、これからもない」と述べた。 
 山口氏は「そのお答えをいただき、きょうの大会を開いて本当によかった。私たちと思いを共有できるのは本当にありがたい。今後の法改正にもお力をいただきたい」と応じた。
 再エネをめぐっては、菅義偉前首相が2050年の「カーボンニュートラル」を宣言。政府が「再エネの主力電源化」を掲げる中で発電事業が大規模化し、景観や自然破壊、健康被害など地域住民との合意形成が各地で問題化している。 
 国も4月から、経済産業、環境、農林水産、国土交通の4省による有識者会議「再生可能エネルギー発電設備の適正な導入及び管理のあり方に関する検討会」で検討を進めているほか、自民党の「真の地産地消・地域共生型エネルギーシステムを構築する議員連盟」が法規制などを検討している。 (産経新聞より引用)



 さて、第二回である今回は「各地からの報告」へ登壇するご依頼をいただき、我々新温泉町の事例も報告させていただくこととになりました。     

 貴重な機会をあたえていただき、深く感謝致します。



 当日の様子は、取材してくださった長周新聞さんが詳しく記事にしてくださっていますので、それに沿ってお伝え致します。



●開会

全国再エネ問題連絡会 共同代表 佐々木浄榮氏。

「現在CO2削減の大号令の下に、行き過ぎた再生可能エネルギーの推進が全国各地でも行われている。もとに戻らない貴重な自然環境、生活や命を守る防災を犠牲にしてまで、そんなにたくさんのメガソーラーや風力発電が必要なのか。私達全国再エネ問題連絡会は、手遅れになる前に



●基調講演 

山梨大学名誉教授 鈴木猛康先生 「増災〜日本列島崩壊に至る再エネ開発〜」 



●報告

全国再エネ問題連絡会 共同代表 室谷悠子氏 「国の再エネ規制はどう進んだか?」



 ●全国各地から報告 

 ・宮城県加美町 猪股弘氏(風力発電)


 ・兵庫県新温泉町 山地弘純(風力発電)


 ・京都府京丹後市 永井友昭氏(風力発電)


 ・山梨県北杜市 坂由花氏[ビデオ](メガソーラー)


 ●ビデオメッセージ

自民党 古屋圭司 衆議院議員


日本維新の会 片山大介 参議院議員



 ●講演

長崎県宇久島 有吉靖医師 「風車病は実在する」



 ●全国各地から報告 

 ・北海道小樽余市 佐々木邦夫氏(風力発電) 


 ・北海道石狩市 安田秀子氏(風力発電)


 ・熊本県水俣市 中村雄幸氏(風力発電)


 ・山形県鶴岡市 草島進一氏[ビデオ](洋上風力発電)




 ●大会アピール

 全国再エネ問題連絡会 共同代表 安藤哲夫氏



●閉会

司会進行を務めた静岡県の「函南町軽井沢メガソーラーに反対する会」会長・吉原英文氏。



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・私見

 再エネの無秩序な乱開発による問題は様々なところで発生しています。 それを個々で立ち向かうしかなかったのが、これまででした。

 しかし、このような場があたえられ、皆で問題を共有できるようになったことはとてもありがたいです。


 与野党の心ある国会議員さん方からもビデオメッセージがよせられました。 

これらの問題を見逃さずに、しっかりと対処できるような政治をしていくという決意でした。 

 ありがたいことです。 

 住民たちのなかなかに認められなかった言い分が、ようやく認めてもらえるような風潮になろうとしているという事ですから。


 自然を破壊するような再エネはおかしいじゃないか。 

 住宅の近くに風車を建てるなんて身体に悪影響がでるじゃないか。 

 土地の契約条件があまりにひどいじゃないか。 

 そういうことを、皆さんにも知ってもらいたいのです。   


とても意義深い全国大会でした。

「風力発電問題」~真実はどこにある?

風力発電への期待は大きく、希望に溢れて見えます。 脱原発、さらには地球温暖化防止への脱炭素(脱火発)を正当理由に掲げ、その動きは加速しています。 地球に優しいクリーンなイメージも固定化しています。 しかし、風力発電の現実は、そうとも言い切れない部分があります。 なぜこれほど多くの反対が起きているのでしょう。 風力発電を悪にはしたくないですが、問題から目をそむけていてはならないはずです。

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