風力発電についての勉強会 環境分野のスペシャリストを講師にお招きして

 いのちをつむぐ会も少しづつ仲間が広がってきています。

ありがたいことです。

 ただの風力反対グループではなく、自然を愛して保護していく観点に賛同してくれている仲間です。

 本日は環境分野の「スペシャリスト」の先生をお二人お招きして、勉強会を行いました。

 先生方のお話は、とてもとても響くものでした。

アセスメントと制度についても、詳しく説明していただきました。

 そして、この新温泉風力発電に対してどう町や県に意見を出していけばいいかというところにも、たくさんのアイディアをいただきました。


「この風力発電事業への単なる反対ではなく、最終的には、新温泉町のエネルギー政策の新たな視点が生まれるというように災い転じて福となすというしめくくりができると、仏教らしくていいですね。」

という先生の言葉はとても印象に残っています。


 すでに自分の中では反転していて、ほんとに学べば学ぶほど、意識すればするほど、この豊かな自然に対する素晴らしさを感じていくばかりです。

ですから、これほどの巨大風力計画は、自然保護政策の根幹さえ揺るがしかねないということを、もっと多くの人たちに知っていただきたいと思いました。


 全ての生態の保護政策はまず自然ありきなのです。


 例えば、熊は増えてきたので里に出てくるものに関しては殺処分していいということです。

「人間が里に出てこざるを得ない状況に追い込んでおいて殺処分されるなんて、おかしいですよね。」

そんな先生の問いかけを聞いたとき、人間と動物との境界線を保つこと、そのお互いのパワーバランスを崩さず維持していくことの大切さが身に染みました。


 12名での実り多きお話会。

同じ思いで集まった仲間たち。

たまたまお互いのインスピレーションが合致して繋がることができた先生方。

ひょんなことでお越しになり、このお話会に参加してもらえた信頼する町会議員さん。

その全ての流れが、ほんとに素晴らしい宇宙の采配だな〜と感じるばかりでした。


今回の風力発電計画は、非常にリスキーなものです。

それは私たちも、先生方も、認識は同じです。

どのように町の声を高めていけるだろうか。

専門家である先生方のお話をもっともっと多くの人たちに聞いていただく機会を作れたらいいな。

そう思いました。


 時を同じくして、本日午前に町の議会から県に対しての意見書が提出されることが採択されました。

内容としては、まだまだ人ごとのようで、とても「ぬるい」と感じます。

湯村温泉の景観に配慮し、風車が見えたら即刻取り壊しを求めるような文言もなければ、浜坂病院側からの万が一の補償を盛り込んだ文言もなく、事業者が計画倒産した場合の経産省に責任をもって風車撤去するよう求める文言もありません。

リスクマネジメントができていないので、何かあったとしても、全て後の祭りのように思います。


ただ、それでも大きな第一歩のような気がしています。

ここからですね。

「風力発電問題」~真実はどこにある?

風力発電への期待は大きく、希望に溢れて見えます。 脱原発、さらには地球温暖化防止への脱炭素(脱火発)を正当理由に掲げ、その動きは加速しています。 地球に優しいクリーンなイメージも固定化しています。 しかし、風力発電の現実は、そうとも言い切れない部分があります。 なぜこれほど多くの反対が起きているのでしょう。 風力発電を悪にはしたくないですが、問題から目をそむけていてはならないはずです。

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