《真実はどこにある?》 「大切なことは生み出すことよりやめていくことではないだろうか」」

 風力発電に反対している中で、地球温暖化問題に対するCO2削減を提唱する環境活動家の方々に、全世界の問題を自分たちだけ逃れて他のところに押し付けようとしていないかと責められることもありました。

 確かに温暖化への効果はどうかわかりませんが、大気汚染についてはCO2削減は大切なことだと思います。 

 

 しかし風力発電が見せかけのCO2削減と引き換えに、かけがえのない大自然を破壊しているということを無視して、環境保護を謳ってほしくありません。

 風力発電が、もうすでに自然の壊れた場所に作られるというのならまだ話は別かもしれません。

 しかし陸上風力発電の多くは、日本の山々の天然林や保安林さえ伐採して作ろうとするのです。

 

 我々の新温泉で計画される風力発電も、事業者はそれをはっきりと述べているのが議事録の中に残っています。

 それを推進する人たちは、ちゃんと伐採した分植林をするからそれでつじつまが合うという主張です。

 このようにいろいろと推進者に言いくるめられそうになりますが、皆さんにはしっかりと知っておいてほしいことがあります

 

 

【植林ではつじつまが合わないということ】

 

 現在、やみくもに進めた人工林は、世界の「森林地帯」を増やしても、炭素量の減少といった本来の環境目標の達成には結びつかないリスクがあると、専門家が警鐘を鳴らしているそうです。

(ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンで気候変動科学の教授を務めるサイモン・ルイス氏、エディンバラ大学の森林研究者であるシャーロット・ウィーラー氏など)

 

「人工林は、地元の経済には貢献できるかもしれない。だが天然林が吸収できる炭素量は、人工林と比べものにならないほど多く、しかも天然林は人間の介入をほとんど、もしくはまったく伴わずに成長する」

「人工林は規則的に収穫や伐採が行なわれるため、蓄積したCO2を10~20年ごとに大気中に放出することになる。一方、天然林は数十年間CO2を蓄積し続けることが可能だ」

「天然林の特徴は、炭素の蓄積量だけではない。成長した健全な森林は、多様な生活形[生物が環境に適応して現す形態]を支え、栄養、生息環境、日陰を互いに補い合っている。また、水を集め、蓄え、ろ過する役割をもち、汚染物質を除去して大気質を改善する。さらにその影響範囲は、境界線の中に留まらない。天然林には、土地の劣化を防いで生産力を維持し、低地で洪水が起こるリスクを減らし、木材や食料、薬、人々の仕事の供給源になるという機能もある。」

 

 このように、植林した人工林では削減したCO2量は人的介入の必要性で相殺で、天然林はCO2削減効果のみならず環境に大きな恩恵があることがわかります。

 つまり天然林を壊してしまえば、植林してもつじつまが合わないのです。

 さらには、天然林が一から育つには途方もない年月がかかります。

 

 

【地元資源でCO2削減にしっかりと貢献していること】

 

「自分のところではなにもせずに、他の地域にのみそれを負担させて、ズルくないですか」

というようなニュアンスの書き込みをされたことがあります。

 その時はなにも答えられなかった自分がいます。

 

 しかし、その後に勉強会の時に専門家の先生にこう言われたのです。

「新温泉町は温泉のお湯をを各家庭に配給して利用しているそうですが、これだけでも素晴らしい環境への貢献です。胸を張っていいです」と。

 その時、光が差し込んだような気持ちになりました。

 

 そして、それにリンクするようにこのような情報も入ってきました。

 昨年2019年、新温泉町(湯村温泉)が、『温泉総選挙2019』にて「環境大臣賞」を受賞したというのです。

 温泉熱の有効活用による地球温暖化対策と温泉地活性化に地域が一体となって取り組んでいる点が評価されたということで、ただ一か所だけが選ばれるその賞に選ばれたそうです。

 

 そうなのです。

 さまざまな諸刃の剣である風力発電と違い、新温泉町はしっかりと地道に節電を行い、CO2削減に貢献しています。

 その事実を知り、この町の皆さんには胸を張っていてほしいと思うのです。

 

 

 

【再生可能エネルギー業界には欺瞞に満ちた実態があること】

 

再生可能エネルギーの嘘を暴くマイケル・ムーア衝撃の最新作!

 https://www.youtube.com/watch?v=Zk11vI-7czE&t=266s

(現在視聴することができなくなっている恐れがあります)

 

 マイケル・ムーアが製作を手がけたドキュメンタリー映画「プラネット・オブ・ヒューマンズ」(人間の惑星)は、この業界の欺瞞に満ちた実態を暴き出しているといいます。

 4月21日からユーチューブで無料公開されているので、このステイホームの折に、ぜひ字幕を日本語にしてご覧ください。

 

(https://sustainablejapan.jp/2017/08/02/the-growing-role-of-minerals-and-metals-for-a-low-carbon-future/27653株式会社ニューラル サステナビリティ研究所より写真転載)

「私は化石燃料中毒に反対します。そして長年にわたってグリーンエネルギーのファンです。しかし私がグリーンエネルギーに出くわしたところはどこでも、何かがおかしい」

「現在もっとも危険なことの一つは錯覚です」

 そう、夢と希望に満ち溢れたような見せかけと、その失望するような実態が見えてきます。

 

 映画の中に出てきた風車はちょうど新温泉の計画と同じサイズで150メートルの巨大風車。

・ベース用のコンクリート521トン。

・タワーは140トンの鋼鉄。

・ブレードはグラスファイバーとバルサ(木材)でできていてそれぞれ約16トン。

・カラムの総重量は最終的に362トンにも及ぶという巨大建造物です。

 その切り開かれた剥き出しの工事現場を見ながら、子供の頃森を駆けずり丘の下の水を飲むことができたのに今ではもうできやしないと、複雑な表情で語ります。

 

 そして太陽電池と風力タービンの製造方法が、利用可能な最も有毒なプロセスに基づいていることが明かされていきます。

 シリコン、ポリマー、シルバー、コバルト、グラファイト、レアアース、石炭、鉄、ニッケル、CO2より23000倍悪い六フッ化硫黄、銅、CO2排出の3番目の主な原因であるコンクリート、リチウム、すず、三塩化ホスホリル、ヒ化ガリウム、インジウム、フッ化アンモニウム、カドミウム、鉛、エチレン酢酸ビニル、モリブデン、プラセオジム、ネオジム、水酸化ナトリウム、ホスフィン、塩素、フッ化水素酸、石油。

もれなく採掘にはダイナマイト爆破付き。

これらがテスラ組み立て工場に集められ、メガソーラーや巨大風車、電気自動車へと変わっていくのです。

なんということだ!

 

 そして気候変動などの環境問題に取り組む企業のグリーンセンチュリーファンドは、化石燃料への投資を認めることができないと言いながら、このような企業からのお金の流れがあります。

 ガスや石油インフラ株式会社、オイルサンド開発会社、世界の食肉消費を促進する企業の一つであるマクドナルド、世界最大最大のバイオ燃料を生産する穀物メジャーの一つアーチャーダニエルズミッドランド、地球上のプラスチック汚染の主たる生産者であるコカ・コーラ、そして銀行、銀行、銀行。土地の森林破壊への最大の資金提供社であるブラックロックも含む、たくさんの銀行。

 金融会社アスピレーションと自然保護団体シエラクラブはパートナーです。

 緑の理念には、惑星を破壊するというシェブロン、エクソンモービル、チェサピークエナジー、ロシアのガス巨人ガスプロムなどが名を連ねています。


 そしてバイオマス発電における最大のシェアは世界最大の森林消費者であるビバです。

 破壊する者たちの投資オプションはグリーンファンドなのです。

 う~ん、なにかがおかしい・・・。

 

 また、環境保護のためのバイオエタノールは草と動物性脂肪でそれができるといいます。


 「草だけで?」

サトウキビ畑で広がる大気や水質汚染、アマゾンの森林破壊。


 「動物の脂肪だけで?」

生産プラントで太らされ殺されていく動物たち。


 そして次に狙いをつけたのは海藻。

やがて海藻が死んでいく。

 

 地球上にあるあらゆるものを使い果たしていく。

それが彼らが富豪である理由です。

全ては世界を支配する発癌性資本主義のために。


 環境を守る人と、森林を破壊する人は、離れることのできない隣人です。


と、このようなことが映画から明らかにされるのです。


 

【エコじゃなくてエゴであるということ】

「環境を守ろうとする人々の行動が、結局、さらなる環境破壊を引き起こしてしまうのだ。」

これはとても深い言葉であると思います。

これを生み出せば、これを作れば、これを使えば、という人間のエゴですね。

 

 今回のコロナ感染症拡大防止のための人間活動の停止が、地球環境を大きく改善したことが確かなヒントになりそうです。

 大切なのは足し算ではなく引き算なのでしょうね。

 これをやめれば、これをなくせば、これを手放せば、という方に意識を向けることが大切なのだと思いました。

 

 

 資源エネルギー庁の試算によると、今後人口が減っていくにもかかわらず、日本の2030年の使用電力は2012年と比べて18%も増加見込みとされています。

 https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1503/02/news031.html


 「経済の成長が続くことで業務用と産業用が大幅に増加するためだ。」そうです。

 単純に考えるなら人口の大幅減少で、皆が今と同じように電力を使っていても総使用量は抑えられ、CO2も削減できるはずではないでしょうか。


 今、経済成長という幻想から目を覚ます時がきていると感じています。

 

「惑星を破壊するのは二酸化炭素じゃありません。わたしたちです。」

その映画のエンディングの言葉が、強く心に残っています。


 

 大切なことは、グローバル経済に駆逐されないよう、自給自足へシフトし直して、一人一人が丁寧な生活を送ること。

 エゴが生み出した人工林を自らの手で間伐し、天然林の山へ戻すこと。

 そして、新たなエゴ電源でさらなる破壊を行うことよりも、節電にこそもっと力を入れるべきところ。

 そんなことを思いました。


「風力発電問題」~真実はどこにある?

風力発電への期待は大きく、希望に溢れて見えます。 脱原発、さらには地球温暖化防止への脱炭素(脱火発)を正当理由に掲げ、その動きは加速しています。 地球に優しいクリーンなイメージも固定化しています。 しかし、風力発電の現実は、そうとも言い切れない部分があります。 なぜこれほど多くの反対が起きているのでしょう。 風力発電を悪にはしたくないですが、問題から目をそむけていてはならないはずです。

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